本日は、何気なく見ていた開示「取締役候補者の選任に関するお知らせ」ですが、よく見ると、社長以外全役員入れ替わるという、すごい内容でした。
同時に「将来の予測情報の修正及び新たな経営体制に関するお知らせ」にて、新体制について説明されています。
同社は業績予想に対して下回る実績となったようですが、社外役員含めた全役員が入れ替わるというケースは大変珍しいです。
業績責任を取って営業担当役員が辞任するケースはありますが、今回は管理部門の役員や社外役員全て退任及び辞任です。
そもそも、社外役員はガバナンス要因として選任されており、一義的には業績アップの責任を負うものではないと考えられますし、いきなり全員入れ替われば、会社事情を知る役員がいなくなり、初参加メンバーだけでいきなり強固なガバナンスは確立できるのかと、大変疑問に思うところです。
また、同時に開示されたお知らせについて、タイトルの表現が適時開示で用いられる文言ではなく、違和感があったので、中身を読んでみますと、さらに、口語的な部分があり、代表者のコメントがそのまま載っているように思われます。(本来は、管理部長などIR責任者がしっかりと表現を見直すのが通例ですので、かなり違和感を持たれるのではと思います)
何が起きているのか、大変興味深いところではありますが、開示以上には知る由がないので、今後も注目してみたいところです。
CFO目線では、管理担当役員が辞任していることも気になりますが、古くからの役員が退任する事態となっており、大変寂しい気持ちがいたします。