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財務戦略

財務戦略とは 【②現状把握のポイント】

CFO学 実務セミナー】
理論や座学じゃなく、リアルに現場で戦うために

●財務戦略とは 
 <会社を成長させるもダメにするも財務戦略次第>

【第②回テーマ:現状把握のポイント】

  1. 何を把握するか?
     現状把握の目的は、資金繰りの年間の流れを頭に描ける状態にすることにあります。まずは、主要項目の年間の動きをイメージしましょう。
     収入の月額はいくらですか、季節変動はありますか?
    売上日から入金日までの期間を加味して入金月ベースで把握が重要です。(入金サイクルが遅い売上は資金効率が悪いので見直しが必要です)
     支出のうち、上位5位には何がありますか?それぞれ月額いくらですか?(大きい順に並べられる程度に理解が重要です。さらに、変動費と固定費に分けられますか?)
     営業取引以外の資金取引は把握できていますか?
     毎月の返済金額、利息支払い、税金支払い、に加えて、投資金額、固定資産購入の時期は明確でしょうか?
  2. 把握のポイントは?
     上記が頭に入っていれば、当社の資金繰の特徴について、スラスラと言える状態になりますし、何より、毎月の資金残高の推移が明確になります。例えば、この月は資金的に厳しくなるから、投資は控えようといった判断や、資金を安定化させるために、入金サイクルの変更を働きかけるなど、資金最適化のための動きができるようになります。
     たかが入金サイクルですが、この積み重ねが大変重要で、資金繰が難しいタイミングで足かせとなりかねません。
  3. 資金繰安定化
     上記のことができている会社は、来年の何月に資金が減るので、このタイミングで借入が必要、といった資金繰を1年前から準備可能となります。または、借入しないための資金調整を行う準備期間も十分にとれますので、余裕をもって銀行とも取引が可能となります。