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月次業績開示

月次売上高前年比を開示している会社

2/2(金)の開示から、㈱アダストリア「月次売上高前年比に関するお知らせ」を取り上げます。

この、月次売上高前年比とは、店舗売上等を毎月毎月、IR開示している情報です。初めて見たとき、「毎月月次レポートを世間に公表するのかぁ」と、他社のことながらゾッとしたのを覚えています。
通常、月次結果が悪くとも、なんとか四半期中に挽回して帳尻を合わせれば、と考えるところ、毎月詳細開示なので、ごまかしが一切効かない点で、経営者には強いプレッシャーがかかる内容です。
東証適時開示ガイドブック上も、”投資判断上有用であると考えられることから、適時開示情報として”月次業績速報を開示する旨記載があります。

では、どのような会社が開示しているのか、調べてみると、飲食店グループ、アパレル、物販店舗等は総じて開示しているようです。(中には月次開示終了のケースもありましたが)

IRを担当する経営企画等部署においては、業績予想の修正という重要な業務があり、四半期業績開示の都度、業績予測修正の要否(売上10%、利益30%)検討が行われますが、月次で業績速報を開示している場合は、毎月この検討も行わざるを得ないこと(経営陣との気を遣う擦り合わせ含め)、そもそも毎月即時開示の実務など、負担は大きいなと推測します。もちろん、投資家側にとっては有益な情報であることは間違いないですが。