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IPO

IPO準備は「やり過ぎない技術」が必要

常に、IPO準備のご支援に関わる機会を継続しているなかで、良くお聞きすることがあります。
「規程やルールが厳しすぎて営業に支障が出ている」というものです。

IPO準備を始めるタイミングで色んな人が参加します。
・管理部長や上場準備室長
・監査法人
・IPOコンサル会社
・証券会社 などなど
皆さん真面目に、上場のための体制整備に取り組んでいくのですが、いかんせん、振りかぶり過ぎるきらいがあります。

・IPO準備に初めて取り組む社内の方が窓口となり加減が分からない
・監査法人は立場上、あらゆるリスクを想定して統制や規程を求めてくる
・証券会社も社内取引を十分に理解していない段階で、通り一遍の体制整備リストを出してくる

 誰も悪意はないのですが、これらが淡々と行われてしまうと、確実にオーバースペックの管理体制が出来上がります。
 例えば、売り上げ規模が5%程度のB事業(まだ立ち上げたばかり)に対してガチガチの承認手続きが要求されたりします。
→この例では、社内担当者が、B事業は重要性がないから、今は厳しい統制は不要であり、事業が本格化するタイミングで整えるといった、適切な交渉が必要です。

 何件も見ていますが、とにかく、体制整備をやり過ぎて、各所に不満が生じ、ベンチャー気質が失われていく、、という悲しい事態とならないようにしたいものです。